「長谷川式認知症スケール」は、一般の高齢者の中から認知症の高齢者をスクリーニングすることを目的に用いられる簡易的な認知機能テストです。 記憶を中心とした大まかな認知機能障害の有無を調べます。
認知症の診断にあたって信頼性の高い評価方法として、日本国内の多くの医療機関で使用されています。
長谷川式認知症スケールは、記憶力の評価に重点が置かれた検査です。
長谷川式認知症スケールの評価項目
1.年齢 | 自分の年齢が答えられるかの検査 |
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2.日付に関する見当識 | 日付や曜日を聞くなど自分が置かれている状況を把握する能力があるかの検査 |
3.場所に関する見当識 | 現在いる場所を聞くなど自分が置かれている状況を把握する能力があるかの検査 |
4.言葉の記銘 | 3つの単語(「桜、電車、猫」または「梅、犬、自動車」)を覚えてもらう。新しいことを覚える力があるかの検査。後で聞くことも伝える |
5.計算 | 簡単な引き算ができるかの検査 |
6.逆唱 | 質問者が言う数字を逆から言えるかの検査 |
7.言葉の遅延再生 | 4の設問で覚えてもらった単語を聞き、もう一度答えられるかの検査 |
8.物品再生 | 時計や鉛筆、メガネなど5つの品物を見せた後に隠し、何があったかを答えてもらう検査 |
9.言葉の流暢性 | 知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってもらう検査 |