treatment当院の認知症治療

Dementia treatment

認知症

認知症の中で最も多くを占めるアルツハイマー型認知症は、緩やかに進行する病気です。現時点では根本的に治療して元の状態に戻すことは困難ですが、病気の進行をできるだけ遅らせて、本人が少しでも長くその人らしく暮らせるように支えること、そして家族の介護の負担を軽減することが治療の中心になります。

アルツハイマー型認知症の治療には、薬による治療(薬物治療)と薬を使わない治療(非薬物療法)があります。

大阪府堺市のばば脳神経外科では、ご本人とご家族にとって最適な治療が選択できるよういっしょに治療方針を考えていくことを大切にしています。

薬物療法

認知症の薬物療法は記憶障害や見当識障害、遂行障害といった中核症状に対する治療と、
うつや不安、幻覚妄想、徘徊や暴力行為といった周辺症状に対する治療とにわけることができます。

中核症状に対して使われる保険適用される抗認知症薬として、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬があります。
この2つの薬は、根本治療が難しい認知症の進行抑制に効果的です。

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬は、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の中核症状を抑制するとされています。
アセチルコリンは、脳の記憶保持・集中・覚醒に作用がある神経伝達物質です。アルツハイマー型認知症になると、このアセチルコリンが少なくなります。
そのアセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害し、情報伝達をスムーズにする薬がアセチルコリンエステラーゼ阻害薬です。

NMDA受容体拮抗薬

NMDA受容体拮抗剤は、過剰な刺激を抑えて神経細胞を保護する薬です。
グルタミン酸は興奮性の神経伝達物質で、それを受け取るNMDA受容体が過度に活性化すると神経細胞が傷ついてしまいます。
NMDA受容体拮抗剤はNMDA受容体に結合し、過剰な刺激を防ぐことで記憶の情報伝達の機能を整える効果があります。

周辺症状(BPSD)に対して使われる薬としては、例えば、眠れない人に睡眠薬、気持ちが落ち込んでいる人に抗うつ薬、不安の強い人に抗不安薬、暴言暴力がある人に漢方薬など。ときには興奮をおさえる効果を期待して抗てんかん薬が使われることもあります。

加えて、運動療法、芸術療法、ペット療法、認知リハビリテーション、アロマセラピーなど薬を使わない治療も並行して行なわれることが多いです。

If you think you have dementia

認知症

認知症の原因となる病気なども含めて、正確に診断してもらうためには、認知症の専門医に診てもらうことをおすすめします。

まずはかかりつけ医に相談し、地域の認知症専門医を紹介してもらうのが最もスムーズな流れです。

ばば脳神経外科では「もの忘れ外来」を併設しており、脳神経外科専門医である院長の診察により、認知症初期症状のお悩み相談からMRI・CTを用いた画像検査、心理検査(長谷川式・MMSE・ADAS)、髄液検査(アミロイドβ・リン酸化タウ)など本格的な検査、治療までを一括して行うことが可能です。

また土日も受診可能な認知症ドックも行っており、堺市だけでなく大阪府全域、関西近郊からも多数の患者さまにご来院いただいております。気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

Points for preventing dementia

運動

定期的な運動は脳の健康を維持し、認知症のリスクを減少させます。無理のない範囲でのウォーキングやジョギング、筋力トレーニングなどがおすすめです。

食事

食事は毎日欠かせない習慣であり、認知症の予防にも効果が期待できます。
認知症予防を期待できる食習慣のポイントは、以下の4つです。

  • ・バランスのよい食事を摂る
  • ・食べ過ぎない
  • ・間食を控える
  • ・塩分を制限する

暴飲暴食や偏食は、認知症だけでなく高血圧や糖尿病といった生活習慣病の発症リスクにも繋がります。糖分・塩分・脂質の多い食事はできるだけ避けて、適切な摂取カロリーの範囲内で栄養バランスのとれた食事をしましょう。
また、食事時にはよく噛むことも意識しましょう。脳に近いため、噛むことによって脳へと刺激が伝わりやすくなります。

社会活動

社会的な交流を保つことは、脳の刺激になり、認知症のリスクを減らします。友人や家族との交流、ボランティア活動、趣味のクラブなどがおすすめです。

精神的な刺激

認知機能を維持し、脳の活動を活発にするために、パズルや脳トレゲーム、本を読むなどの活動が効果的です。

健康管理

高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病を管理することも重要です。これらの病気は認知症のリスクを高めるため、適切な医療管理が必要です。

睡眠

良質な睡眠を取ることも認知症予防に有効です。睡眠不足や睡眠障害は認知機能に悪影響を与えるため、規則正しい生活リズムを保つことが大切です。

これらのポイントを日常生活に取り入れることで、認知症の予防効果を高めることが期待できます。

認知症についてよくわかる専門サイト|大阪府堺市のばば脳神経外科

住所 〒599-8114 大阪府堺市東区日置荘西町4-35-10
メディカルスクエア初芝駅前
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最寄り駅 南海高野線初芝駅すぐ(南側ロータリー前)
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救急科 09:00~17:00
17:00~19:00
脳神経外科 09:00~12:00
16:00~19:00
画像診断科 09:00~12:00
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  • ※土日祝は17時までの診療時間となります
  • ※祝日は脳神経外科外来はお休みとなり、救急診療のみ9時から17時まで行います
  • ※休診日:元旦のみお休みさせて下さい